めざせ!ガラス細工職人っ
今までいろいろ作ってきましたが,工芸関係で手を出してないのがガラス。 ガラスって結構設備が大がかりなんですよねぇ。 バーナーだったりガラス専用の窯だったり。ステンドグラスも材料がいろいろ必要ですよねぇ。 興味はあるけど今一手軽さが無いので今まで手を出さなかったんですが,かなり手軽でちょっと面白いものを発見。 ガラスに色鉛筆で描いた絵を何枚も重ねてペーパーウェイトにするもの。 絵にはあまり自信は無いんですが,絵が前後に重なる不思議さと絵が宙に浮いたような感じが面白いです。 |
準備
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この本で手軽なのを発見。 板ガラスは廃棄処分の3mm厚のガラスがあるので手軽に作れます。 電気炉でつくるという本も買ったのでそのうち陶芸の窯で挑戦してみたいと思います。 |
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ガラス 割れたりしてしまったものや廃棄のガラス。材料費はタダです。 ペーパーウェイトは小さいのでこれで十分。 ガラス切り 割り方にコツが必要ですが,慣れるとバンバン割っていけます。 接着剤 本当は可視光線で硬化する粘度の低い接着剤が使いやすい上に透明度も高いのでいいのですが売ってませんでした。 接着剤は成分が蒸発して硬化するんですが,ガラスの場合は密閉度が高いので蒸発していきません。というわけで2液性の接着剤を使用。これなら蒸発とか関係なく硬化します。 あと,ガラスの場合は硬化するときに縮みが大きいと接着されないので「ガラス用」の接着剤がいいです。 色鉛筆 ちなみに色鉛筆は昔のタイプの安いものを100円ショップで購入。 最近は色鉛筆で描いて濡れた筆で擦ると水彩画が描けるものがありますが,接着剤を塗ったときに溶け出してしまうので使えません。 |
いよいよ制作!
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まずはガラスを切ります。 というか,割ります。 ガラス切りで少しひっかきキズを付けます。 端っこを少し丸棒でも置いて浮かせ,軽く押してやります。 「ピンッ」という音と同時にひっかきキズに沿って割れます。 ガラスというのはキズを付けて押したり熱い棒を押しつけて膨張するのを利用したりして割るのが基本のようです。 |
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というわけで バンバン割っていきました。 慣れると結構長い長さも簡単にできるようになりました。 機会があったら曲線にも挑戦してみたいと思います。 |
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あまりたくさん重ねてもゴチャゴチャするので3枚づつ接着。 粘性の低い接着剤なら簡単なんですが,中に空気が入ったりずれたりして 意外に難しいです。 透明度もまあまあ。 |
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ちなみにアロンアルファでくっつけてみました。 真っ白に曇ってしまいました。 これじゃ重ねても絵が見えなくなってしまいますねぇ。 これ却下。 |
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ここからがこのペーパーウェイトづくりのポイント。 普通の状態だと色鉛筆でガラスに絵を描こうとしてもツルツルしてて描けません。 でも,擦りガラスだと。。。 描けますねぇ。 しかも水に濡れると透明に。 擦りガラスというのは表面に細かい傷が付いていて不透明に見えるんですが,液体がつくとその凸凹が無くなるので透明に見えるんですねぇ。 色鉛筆もこの凸凹にひっかかることで描けるんです。 |
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いざ,すりすり。 金剛砂という鉄の粉を蒔いて摺り合わせてやります。 初めは粒が大きいので弱めに細かくなってきたら 本格的にヂャリヂャリ擦ってやります。 |
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綺麗に擦ることができました。 いよいよ次は問題の「絵」です。 透明な塊なので何となく水中のイメージが強いのでクラゲと魚,カニを描いてみました。 |
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絵を描いた物を水をつけて重ねて見ました。 何となく完成した雰囲気がわかりますね。 |
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接着が終わったらずれた側面を削っていきます。 グラインダーでガリガリ削ってやりました。 あんまり粗いのでやると衝撃で割れてしまうので結構細かいのでやりました。 と,言いつつ少し欠けてしまいました(泣 もちろん保護メガネを装着。 やっぱり安全第一ですよね。 |
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つづいて もっと細かい目の砥石で研磨してやります。 左側の面が研磨した面,右側がまだしてない面です。 かなり透明度が上がって側面からも絵が見えるようになりました。 |
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さらに細かい砥石で磨いてやります。 と同時に角をとってやりました。 これで手触りも良くなりました。 だんだん磨きが進むに連れてガラス独特の透明感と映り込みが出てきました。 とりあえず完成〜っ。 |
完成品っ
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完成品です。 画像からはちょっと判りにくいですが,ワカメを真ん中にしてカニと魚が両サイドに,そしてクラゲが一番手前にいます。水中に色鉛筆で描いた絵が浮いているような感じです。 今回使った接着剤はゴム状になる接着剤だったのでどうしても接着したところが研磨の最中に割れてしまったりしました。次にやるときは可視光線で硬化する接着剤を使ってみようと思います。 それまでに絵も練習しときますっ。 |
ちなみに
見本にしたのは?
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コースターなんかいいですよねぇ。 このやり方なら絵を重ねながら描くこともできるのでいろいろ世界が広がります。 次こそは接着剤を探して見本よりいいのを作ってみたいですね。 |